2026年版:通関士試験の最短ロードマップを更新しました

通関士試験になかなか受からない理由|50代未経験が気づいた”深追い”という落とし穴

「通関士試験になかなか受からない」「もう何年も挑戦しているのに、今年もまた同じ結果になるかもしれない」——そんな不安を抱えながらこのページにたどり着いた方もいらっしゃると思います。

通関士試験は、各科目60%以上という基準点を一つでも下回れば不合格になる試験です。合格率は15%前後。頑張っているのに結果が出ないと、「自分には向いていないのかもしれない」「努力が足りないのかもしれない」と、自分を責めたくなる気持ちも分かります。

でも、何年も受からない方の多くは、決して勉強不足なわけではないと私は思っています。むしろ真面目に、人一倍努力してきた方ほど、ある一つの落とし穴にはまりやすいのです。

私は50代・未経験からこの試験に挑み、1年間の勉強で一発合格することができました。その経験から強く感じたのは、「なかなか受からない人の多くは、勉強量ではなく、勉強の”深さ”を間違えているのではないか」ということです。

実は私も、勉強を始めた頃は『調べれば調べるほど合格に近づく』と本気で思っていました。でも途中でそれが違うと気づいたんです。

今回は、私自身が勉強中に何度も自分を戒めた「深追いの誘惑」との戦いと、なぜそれが合否を分けるのかについて、フォーサイトの講師から聞いた話も交えながらお伝えします。

目次

通関士試験の範囲はなぜ膨大に見えるのか

通関士試験は、関税法や関税定率法などの法律科目に加え、通関実務という計算・申告書作成の科目まで、扱う範囲が非常に広い試験です。しかも法律科目は条文の解釈や例外規定が多く、真面目に調べようと思えば、いくらでも深く掘り下げられてしまいます。

関税率表ひとつをとっても、品目ごとの分類の考え方や過去の判例、細かい例外まで調べ始めるとキリがありません。この「調べればいくらでも出てくる」という構造こそが、通関士試験の最大の落とし穴だと感じています。

「深堀りすればするほど受かる」は誤解

私が受講していたフォーサイトの講師が、講義の中でこんな話をしていました。「毎年、真面目に勉強しているのになかなか受からない人がいます。その多くが、テキストの範囲を超えて自分でどんどん調べを広げてしまっている人たちです」と。

一見、真面目に勉強を頑張っているように見える人ほど、実はこの罠にはまりやすいというのです。

この話を聞いたとき、正直ドキッとしました。まさに自分のことだったからです。

条文の背景を理解したい、関連する判例も知っておきたい、関税率表の細部まで頭に入れておきたい——そうした熱心さが、かえって合格を遠ざけてしまう。これは講師の実感だけでなく、私自身も勉強しながら強く体感したことでした。

もし今、何年も受からずに苦しんでいるとしたら、それはあなたの努力が足りないからではなく、むしろ努力の方向が「合格に必要な範囲」からずれてしまっているだけかもしれません。通関士試験は満点を取る試験ではなく、各科目60%という基準点を超えればいい試験です。この前提を忘れて知識の完成度を追い求めてしまうと、時間と体力だけが消耗し、かえって基準点に届かないという本末転倒な結果を招きます。

私が「ここで深追いしたら何年もかかる」と感じた瞬間

私はもともと、仕事も勉強も、やるからには隅々まで理解しないと気が済まない完璧主義な性格です。通関士試験の勉強でも、テキストに書かれている内容だけでは物足りなく感じ、「この条文の背景をもっと調べたい」「なぜこの品目はこう分類されるのか、根拠まで知りたい」という欲求と、常に戦っていました。

今だから笑って言えますが、当時は本気で『理解しないと気持ち悪い』と思っていました。合格には全く関係ない知識なのに。

特に強く感じたのは、関税率表の分類や、関税法の細かい例外規定を勉強していたときです。調べ始めると、公式の解説や専門書、さらには判例まで際限なく情報が出てきます。理解できればできるほど面白くなってしまい、気づけば一つの論点に何時間も使ってしまう。そんな自分に気づくたびに、私は「これは受からない人の線路に乗っているぞ」と自分に言い聞かせていました。

正直に言うと、もし私があの時「もっと知りたい」という欲求のままに勉強を続けていたら、1年での合格はなかったと思います。合格している人と、何年も受からない人の差は、知識量そのものではなく「どこで自分にブレーキをかけられるか」だと感じています。私は深追いしたくなるたびに、「これは合格に必要な範囲か」を基準にして、必要ない部分は思い切って手放すようにしていました。

深追いせず合格ラインを超えるための考え方

ここで大切なのは、「手を抜く」ことと「深追いしない」ことはまったく違うという点です。基準点を超えるために必要な範囲は、きちんと繰り返し勉強する必要があります。私が手放していたのは、あくまで「基準点を超えるためには不要な、その先の深い知識」です。

具体的に、私が意識していたのはこんな線引きです。

  • テキストや過去問に出てこない周辺知識は、原則として追いかけない
  • 「気になるけど、これは合格に必要か?」と一度立ち止まって考える
  • 本番で出題頻度の低い難問(捨て問)は、深く理解しようとせず「解き方の型」だけ知っておく
  • 過去問で繰り返し問われている論点を優先し、そこだけは深く固める

特に本番の試験でも、難問に時間をかけすぎず見切りをつける「捨て問」の判断は、日々の勉強での「深追いしない」判断とまったく同じ考え方です。この判断力は、普段の勉強の中で鍛えておく必要があると感じています。

とはいえ、この「どこまでが合格に必要な範囲か」という線引きは、独学で判断するのは実はとても難しいことだとも感じています。市販の教材や自分で見つけた情報をどこまで信じていいのか分からず、不安から際限なく手を広げてしまう人も多いのではないでしょうか。

まとめ:なかなか受からないのは、知識量ではなく範囲の絞り方の問題かもしれない

何年も通関士試験に受からずにいると、「自分には向いていないのかもしれない」と思ってしまいがちです。でも、もしかしたらそれは、真面目さゆえに勉強の範囲を広げすぎてしまっているだけかもしれません。

  • 通関士試験は満点ではなく基準点(60%)を超えればいい試験
  • 深く理解できるからこそ、かえって際限なく手を広げてしまう人が多い
  • 「これは合格に必要な範囲か」を常に自分に問いかける
  • 範囲があらかじめ整理された教材を使うことで、余計な深追いを防げる

私自身、この「深追いしない」という感覚を独学のまま身につけるのは難しかったと思います。私が1年で合格ラインを超えられたのは、フォーサイトという「合格ラインだけを確実に超える」ことに特化した教材を使っていたからでした。なぜフォーサイトを選んだのか、その理由については、こちらの記事で詳しくお伝えしています。

50代・未経験の私がフォーサイトを選んだ理由|1年で合格できた決め手とは ▶

何年も受からずに苦しんでいる方こそ、一度「もっと勉強しなければ」ではなく「勉強する範囲を絞れているか」を見直してみてください。それだけで、合格までの距離がぐっと縮まるかもしれません。

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