通関士試験に合格したあと、実際に通関業者で働いてみて分かったことがあります。ここでは、現場で感じた「よかった点」と「しんどかった点」をまとめます。
大手通関業者は“下積み期間”が長い
大手の通関業者では、通関士が50人以上いることも珍しくありません。資格を持っていても、未経験の場合はすぐに通関士デビューできるわけではなく、まずは下積みから始まります。
下積みの実態は、通関士が最終的に審査する前の書類を、ひたすら入力する仕事です。何百件も処理するため、いちいち税番を考える余裕はありません。
「資格を持っている=即戦力」ではないという現実を知りました。
HSコードはだいたいシステムに登録されている
大手では、既存顧客の通関の場合、ほとんど、HSコードがシステムに登録されているため、商品番号を入力すれば自動で税番が出てきます。初心者が最初から判断する場面は多くありません。
想像していた「通関士=全部判断する」というイメージとは違い、現場はもっと地味で、もっと大量処理でした。
小さな会社なら通関士デビューは早い可能性もある
大手は分業制で下積みが長いですが、小さな通関業者なら、通関士デビューが早い場合もあります。会社の規模によってキャリアの進み方は大きく変わります。
現場を知れたことは大きな価値だった
荷主サイドで働いていた頃、「なぜこんな質問をしてくるんだろう?」と疑問に思うことがありました。しかし、通関業者で働いてみて、通関がどのように申告され、許可されるのか、現場の流れを理解できました。
これは資格を取ったからこそ得られた視点で、私にとって大きな価値でした。
しんどかった点|ワークライフバランスは厳しい
- 処理件数が多く、常に時間との戦い
- 責任が重く、気が抜けない
- 地味で単調な作業が続く
- ワークライフバランスは正直よくない
現場は華やかさとは無縁で、淡々と大量の書類を処理する日々でした。
AI時代で通関士の役割は“コンサル寄り”に変わる
現場にいて感じたのは、AIが進むと「入力作業」はどんどん自動化されていくということです。これからの通関士は、荷主にアドバイスする“コンサル寄り”の役割が求められるようになると感じました。
まとめ|資格があるから“未経験可”の求人にチャレンジできる
通関士資格を持っていても、すぐに通関士デビューできるわけではありません。下積みは必要ですし、現場は地味で責任も重いです。
それでも、資格があることで「未経験可」の求人に応募できるという大きなメリットがあります。資格はキャリアの入口を開いてくれるものだと感じました。

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