ネットでは、通関士の実務はキツいと書かれているものもありますが、人手不足もある現状、未経験からでもスタートしやすい世界だったりします。
今回は、50代・未経験で合格して現場に飛び込んだ私が感じた「通関実務の本当のところ」を、本音ベースでお話しします。
現場のリアル:デジタル化が進んで、初心者でも入りやすい
まず、未経験でも安心のおはなしから。試験勉強のときは、電卓を叩いてじっくり計算するという世界でしたが、今の現場はものすごくIT化・デジタル化が進んでいます。
よく使う税番(HSコード)などはシステムに登録されていることも多く、昔に比べて「未経験者が一から頭を抱えて悩む」という場面は少なくなっています。
- システムを駆使して、正確にテンポよく入力する
- 難しい判断は、蓄積されたデータや先輩がサポートしてくれる
デジタル化が進んでいるので、まずは「正確に書類をこなすこと」からスタートできる環境が整っています。法律の深い判断は徐々に覚えていけば大丈夫、という空気感でした。

最初から全部できる人はいません。
もちろん税番の線引き(分類)は、できるようにならないといけないけど、毎日扱ううちに少しずつ慣れていき、よく使う品目は自然と覚えていくので安心してください。



毎日の積み重ねで自然と身につきます。
なお、資格を持っていてもすぐに通関士としてデビューできるわけではなく、下積み期間があるのが実際のところです。会社の規模によるキャリアの進み方の違いなど、より踏み込んだリアルはこちらの記事で詳しく書いています。
肉体的なリアル:デスクワークだけど、腰と首のケアは必須!
「座り仕事だから体力はいらない」と思われがちですが、ここにはちょっとしたリアルがあります。重い荷物を持つような肉体労働はありませんが、とにかく処理する件数が多いので、ずーっとパソコンの前で集中することになります。
私はもともと体力があまりない方ではないので、夕方になると普通に腰と首がバキバキになりました(笑)。



これは本当に実感しました(笑)
「動かないから楽」ではなく、「集中して座り続けるためのジワジワとした体力」が必要な職人仕事です。自分に合ったクッションやストレッチを取り入れるのが、長く続けるコツですね。
なお、「自分は通関実務に向いているのか?」が気になる場合は、試験と実務の適性をまとめた記事も参考になります。
▶ 通関士に向いている人・向いていない人|試験と実務の適性を具体的に解説
年齢のリアル:50代でも十分に続けられる
「この年齢からスタートは職場で浮くかな」と心配になる人もいるかもですね。でも大丈夫です。年齢層は幅広く、40~60代も多いので、50代でも馴染みやすい職場でした。
派遣社員でも働く方法もあるので、意外に仕事はあります。
私もこの年で大丈夫かな・・と思いましたが、年齢が不利になる場面はほとんどありませんでした。



50代でも意外と馴染めましたよ。
だからこそ面白い!「自分の成長」がスピードで見える快感
「件数をこなす仕事なら大変そう……」と感じるかもしれませんが、実はここが最高に面白いところです。
最初は書類のどこを見ていいか分からず不安になりますが、毎日コツコツこなしていると、ある日突然、手が勝手に動くようになります。
昨日より明らかに処理スピードが上がっている自分に気づく瞬間が必ず来ます。自分の経験値が上がって、ゲームでレベルがあがるみたいにサクサク進む感覚。この「上達していく楽しさ」は、50代になってから味わうと、また格別の達成感があります。



成長を実感できる瞬間が一番うれしいです。
まとめ:未経験・50代でも、地道な積み重ねで通用する
- ✅ システムが味方してくれるので、未経験でも入りやすい
- ✅ 座りっぱなし対策(特に腰と首!)は必須
- ✅ 50代でも通関実務はできる。年齢がハンデになることはない
- ✅ やればやるほどスピードが上がり、成長を実感できる
綺麗なオフィスで座っているだけで楽々……なんて甘い世界ではありません。でも、一歩ずつ確実に「職人」としての手際が良くなっていく、確かな手応えがある仕事です。
未経験・50代からでも、「自分のレベルが上がっていく楽しさ」を味わいたい人なら、通関士は今からでも挑戦する価値がガッツリある資格ですよ!
なお、下積み期間や資格取得後のリアルなキャリアの広がりについてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。





